こんな気持ちに襲われることがある
自分のこの掌で
いったい
どれだけのことが出来るのだろう
両手をひろげてみると
この指の隙間から
何かをこぼし落としているような気持ちになって
焦ってしまう
言いようの無い
感情は、解明することなく
自分でもどうしていいかわからないし
どうしたいのか分からなくなって
混乱して
眠れなくなる
訳も無く
そういう気持ちに襲われる、そんなとき
不思議と本棚から手にとって読むのが
マーカス・チャウン著
『僕らは星のかけら』という本
物質はすべて原子で成り立っている
人間もその例外ではない
私たちの血液には鉄の原子が含まれ
骨はカルシウムででき、呼吸することによって
酸素を体内に取り込みながら
私たちは生きている。
だが、この原子はいったいどのように生まれたのだろう
科学者たちは、
これらの原子が星の内部の炉でつくりだされたことを
驚くべき方法で解明した
つまり
私たちは単なる比喩ではなく
文字どおり
『星のかけら』であった
私たちの身体は
ビッグバンから超新星の爆発にいたる
宇宙の出来事と直接関わっていたのだ。
どちらかと言うと
天文学というより
物理学の本に近い
難しい言葉たちが
何か不思議な呪文のように感じ、
理解出来ない文章が並ぶ本なのに
本棚から
この本を手にとって読みふける
神秘的な話は、一切書かれてない
全て、科学で謎解きされていく内容
でも
冒頭に書いた
私たちは『星のかけら』であった
という文章を読むと
嬉しくなって
力が湧いてくる
・・・あの夜空の星のかけらなんだ・・・
そう思うと
自分の中の問題がちっぽけに思えてくるのかもしれない
あと
ダラダラと
いつまでも
自分を責める疑問のようなものたちに対して
科学的に解明できないのか?
な~んて考えて
そんなの無理でしょ(笑)
と
ひとりで自問自答してみたりして
いつの間にか
それまで、つまづいて
捉われ続ける視点から
抜け出してたりする
不思議
なんだか説明つかない感情を
自分で把握さえ
出来ていないというのに
とにかく
『僕らは星のかけら』という
タイトルを見ただけでも
なんだか、問題を解決しちゃった気持ちになるのは
何故だろうなぁ・・・。
不思議で仕方ない
なんだか
まとまらないけど
こんな夜
体育座りしながら
自分は星のかけら なんだよねぇ・・・・
と
つぶやいた
3月30日の私でした
